東芝のER-D70Cと日立のMRO-F6Eは、どちらも最高出力1,000W・最高250℃のオーブンに対応した、容量が近いオーブンレンジです。
大きな違いは、ER-D70Cは赤外線センサーを使ったあたためや「お好み温度」が充実していること、MRO-F6Eは2品同時あたためや「らくらくプレート焼き」、リベイクなどに対応していることです。
あたため温度を細かく使い分けたいならER-D70C、複数のおかずのあたためや調理・温め直しの手間を減らしたいならMRO-F6Eが選びやすいでしょう。それぞれの違いを詳しく比較し、どんな人におすすめなのか紹介します。
▼ER-D70Cはこちら
▼MRO-F6Eはこちら
ER-D70CとMRO-F6Eの違いを比較
ER-D70CとMRO-F6Eには、あたため方法から調理機能、お手入れまで違いがあります。まずは購入時に確認しておきたい主な違いをまとめました。
あたため機能とセンサーが違う
ER-D70Cはハイアングル赤外線センサーで食品の表面温度を検知し、ごはんやおかず、飲み物などをあたためます。さらに、設定した温度へあたためる「お好み温度」にも対応しているため、食品に合わせて仕上がり温度を使い分けたい人に便利です。
手動600W・500Wの加熱時間を短縮する「お急ぎモード」も搭載。普段からレンジのあたためを頻繁に使う場合は、ER-D70Cの機能を活用しやすいでしょう。
一方、MRO-F6Eの特徴は、冷蔵品と常温品の2品をまとめてあたためられることです。冷蔵のおかずと常温のごはんなどを一度にセットできるため、別々にあたためる手間を減らせます。
ただし2品同時あたためは、1品100~300g、合計600gまでで、2品の分量をほぼ同じにするなどの条件があります。
▼好みの温度にあたためやすいER-D70C
自動調理・焼き料理の機能が違う
料理をレンジに任せて作りたい人は、それぞれの自動調理にも注目です。
ER-D70Cの「石窯おまかせ焼き」は、食材に好みの味付けをして並べることで、鶏肉や野菜を自動調理できます。「冷凍から焼き物」に対応するメニューなら、料理集に従って下ごしらえして冷凍しておくことで、解凍せずに焼き上げられます。
MRO-F6Eの「らくらくプレート焼き」は、セラミック製テーブルプレートとレンジ・オーブンの複合加熱を利用する自動調理です。対応メニューでは冷凍からの調理もできるため、食材をプレートに並べ、フライパンにつきっきりにならず主菜を作りやすいのがメリットです。
▼フライパンを使わず一品作りやすいMRO-F6E
MRO-F6Eにはリベイク機能がある
MRO-F6Eには、揚げ物や総菜パンなどの温め直しに使えるリベイク機能があります。
セラミックプレートとレンジ・グリルの複合加熱を利用し、中をあたためながら表面をサクッと仕上げる機能です。揚げ物のほか、総菜パンやスイーツにも対応しています。
スーパーやパン屋などで購入した食品を温め直す機会が多い家庭では、単にレンジで熱くするだけでなく、食感にも配慮して温め直せるのがメリットです。
▼揚げ物やパンをサクッと温め直せるMRO-F6E
お手入れ方法が違う
ER-D70CとMRO-F6Eは、どちらも庫内のお手入れに配慮されていますが、方法が異なります。
ER-D70Cは庫内の天井・背面・側面に「とれちゃうコート(セラミックコート)」を採用し、汚れが付きにくい仕様です。天井も丸みを帯びた形状で、庫内を拭きやすくしています。
MRO-F6Eは、庫内底面のセラミック製テーブルプレートを取り外して丸洗いできます。側面・背面には汚れを落としやすいシリコン系塗装を採用し、天面もヒーターが露出していないフラットな構造です。
吹きこぼれや食品の飛び散りなどで底面が汚れたときに、プレートを取り出して洗いたい人にはMRO-F6Eが使いやすいでしょう。
▼プレートを丸洗いできてお手入れしやすいMRO-F6E
庫内容量と使える広さが違う
庫内容量はER-D70Cが26L、MRO-F6Eが27Lで、MRO-F6Eのほうが1L大きくなっています。ただし、1Lの差だけで使いやすさを判断する必要はありません。
どちらも同程度の容量帯なので、購入時は容量だけでなく、本体寸法や放熱スペースを含めて自宅の設置場所に収まるか確認しておきましょう。
自動メニュー数・レシピ数が違う
メーカー公表値では、ER-D70Cは総レシピ数134・自動メニュー数91、MRO-F6Eはレシピ数91・オートメニュー数76です。数字上はER-D70Cのほうが多く、いろいろな自動調理を試したい場合に選択肢を広げやすくなっています。
ただし、メーカーによってレシピや自動メニューの集計方法が同一とは限りません。単純に数だけで優劣を決めず、実際に作りたい料理が含まれているか確認して選ぶのがおすすめです。
▼自動調理の選択肢が豊富なER-D70C
ER-D70CとMRO-F6Eの共通点
ER-D70CとMRO-F6Eはメーカーが異なりますが、基本的なレンジ・オーブン性能には共通点があります。違いだけでなく、どちらを選んでも利用できる機能を確認しておきましょう。
最高1,000Wのレンジ出力に対応
ER-D70CとMRO-F6Eは、どちらもレンジの最高出力が1,000Wです。短時間で高出力を使えるため、日常的なあたためにも活用できます。
ただし、1,000Wは常時連続して使用する出力ではありません。ER-D70Cでは最大3分でその後600Wへ切り替わるなど、使用条件が設定されています。
最高250℃の1段オーブンを搭載
どちらも最高250℃に設定できる1段オーブンを搭載しています。グラタンやお菓子など、レンジのあたためだけでなくオーブン料理にも活用できます。
MRO-F6Eは250℃での運転が約5分で、その後は210℃へ自動的に切り替わります。最高温度だけでなく、作りたい料理に必要な温度や加熱時間を確認して使うことが大切です。
スチーム調理とノンフライ調理に対応
ER-D70Cは角皿に水やお湯を入れて蒸気を発生させる「角皿式スチーム」、MRO-F6Eはテーブルプレートに水を入れる「簡易スチーム式」を採用しています。
また、どちらも油を抑えて調理できるノンフライメニューに対応しています。給水タンクを使う本格的な過熱水蒸気モデルとは方式が異なりますが、普段の料理の幅を広げたい場合に便利です。
ワイド&フラット庫内で大きめの皿も入れやすい
どちらもターンテーブルのないワイド&フラット庫内です。ER-D70Cは間口39.7cm、MRO-F6Eは庫内幅の開口寸法39cmで、大きめのお皿やお弁当も出し入れしやすくなっています。
ターンテーブルがないため、四角いお弁当なども置きやすく、庫内底面を拭きやすい点も共通しています。
トーストは2枚まで焼けるが途中で裏返しが必要
ER-D70CとMRO-F6Eは、どちらもトーストを2枚まで焼けます。ただし、途中でパンを裏返す必要がある点は購入前に確認しておきましょう。
トーストを焼けること自体は便利ですが、毎朝パンを焼く用途を最優先する場合は、途中で裏返す手間まで含めて使い方に合うか判断するのがおすすめです。
▼大皿も出し入れしやすいワイド庫内のER-D70C
▼27Lで大きめの食器も入れやすいMRO-F6E
ER-D70CとMRO-F6Eはどっちがおすすめ?
基本的なレンジ・オーブン性能は近いため、最後は「普段どんな場面でレンジを使うことが多いか」で選ぶと判断しやすくなります。
ER-D70Cがおすすめな人
- 食品ごとに仕上がり温度を使い分けたい人
- レンジでのあたためを日常的によく使う人
- 自動調理でさまざまな料理を作りたい人
- あたためと焼き料理の両方を活用したい人
- ブラック・ホワイトから本体カラーを選びたい人
ER-D70Cは、毎日の「あたため」を重視しながら、自動調理にも活用したい人に向いています。レンジを使う頻度が高く、食品や用途に応じて仕上がりを使い分けたいなら検討しやすいモデルです。
▼毎日のあたためを便利に使い分けたい人にER-D70C
MRO-F6Eがおすすめな人
- 食事の準備をできるだけ効率よく済ませたい人
- 買ってきたおかずやパンをよく温め直す人
- コンロ調理の手間を減らしたい人
- 使用後のお手入れをラクにしたい人
- 1~2人分の料理を手軽に作りたい人
MRO-F6Eは、食事の準備から後片付けまで、毎日の家事工程をできるだけ減らしたい人に向いています。特にレンジを「あたためる家電」だけでなく、忙しい日の調理をサポートする家電として活用したい人と相性がよいでしょう。
▼食事作りの手間をまとめて減らしやすいMRO-F6E
ER-D70CとMRO-F6Eの違いまとめ
ER-D70CとMRO-F6Eは基本的なレンジ・オーブン性能が近いため、スペックの数字だけでなく、日常で重視する使い方から選ぶことがポイントです。
あたための仕上がりを用途に合わせて使い分けたいならER-D70C、食事の準備や調理、後片付けの工程を減らしたいならMRO-F6Eが選びやすいでしょう。
普段レンジを使う場面を思い浮かべて、より頻繁に使いそうな機能を備えたモデルを選んでみてください。
▼あたためを自分好みに使いこなしやすいER-D70C
▼忙しい日の食事準備をラクにしやすいMRO-F6E

